コラム

チャレンジ精神:留学で学んだこと

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チャレンジすること、一歩を踏み出すことは、難しいし、怖いものだ。

日本だと多くの人が、間違うことはダメなこと、失敗することは悪いことだと考えている印象がある。

典型的な例が学校のシステムだ。

例えば、日本だと授業中に手を挙げて発言することって少ないと思う。少なくとも、僕がいた環境には授業中に先生の話を止めてまで、発言をする習慣はなかったし、僕は、自分の言っていることが的外れだったらどうしよう、もしかして、もう既に説明したことなのかも知れないとしないと、理由を探し、結局、疑問を持った時に聞きに行くのは毎度決まって授業後だった。そして、先生達からしても、授業中に質問をされるより、例えば、問題を出して指名し答える、生徒を指名して音読してもらうなど、先生自身が指定したこと(問題)に対して、生徒が従う(答える)という形式を推奨していた気がする。

でも、フランスに来てみると、少なくとも僕の学校では、クラスメイトのほとんどが授業中に発言をしたり、疑問があったら即座に先生の話を止めてまで質問をしたりと、日本ではなかなか考えられないような授業を行なっていた。

中には、それさっき先生話してたやつじゃん、とか、全然間違った主張だな、そんな初歩的なこと聞くのかと思う時もあるが、それでも、クラスメイト達は臆することなく、気にすることなく先生に疑問をぶつけ、自分の意見を主張する。

僕のクラスには、Aくんというスペイン人がいる。彼は、スペインからの交換留学生で、決して英語がうまいとは言えない。でも、彼は、臆することなく、自分の意見を主張し、先生の質問に率先して答え、自分の疑問をぶつける。英語が流暢じゃないため、授業を理解することも難しいのか、時々的外れな意見を主張することもあるし、発言の途中で、英語でなんと表現していいかわからなくなってしまって、頭を抱えてしまっているのを何度も目にしたことがある。

僕は、彼を見て、チャレンジするということは、全くハードルの高いものではなく、一歩踏み出すか、踏み出さないかは自分次第だということに気づいた。そして、失敗を恐れて縮こまるよりも、失敗して恥をかいたほうが100倍かっこいいと思ったし、間違っても良い、挑戦しても良いという姿勢を彼から学んだ気がする。

そうやって失敗を繰り返した先に成長が待っているのではないかと思う。

実際彼が、僕らのクラスにいたのは、2学期間だけだったが、10人以上いた交換留学生の中で、一番英語が伸びたのは彼だった。最初に会った時は、たどたどしく、詰まっては考え、また、詰まっては考えるような話し方だったのが、2学期目が終わる頃には、とても流暢とまで行かなくても、ほとんど詰まること無くスラスラと英語が出てくるようになっていた。

さらに、僕のフランス人のクラスメイトのMさんもよく発言する人の一人だった。彼女は、入学当初、決して英語を話せるとは言えないほどの英語力だったが、日々の発言、アウトプットの積み重ねで、メキメキと英語力を上げ、入学から2年経った今では、とても流暢に英語を話している。他の比較的大人しいフランス人の人と比べても、英語力という一点に置いては、彼女ほど伸びている人はいない。

チャレンジする時は、(留学であれば、お金がないとか、英語が話せないとか)何かと言い訳をつけたり、自分を正当化したりしがちだ。僕も、小さなことで言えば、授業中の発言を躊躇してしまう、大きなことで言えば、本を執筆することとか、失敗することを恐れて逃げていた。しかし、留学してから、授業中に自分の意見を主張するなど、疑問に思った部分も当たり前のように聞けるようになってきたし、本を書いてみるなど、いつかはやりたいと思っていたことを実行に移せるようになってきた。

留学してみて、自分が作り出す言い訳、やらない理由は脇に置いといて、とりあえず挑戦してみることの大切さを実感できたのは自分にとって非常にプラスになったと思う。

そして、今度は自分だけでなく、自分の周りの人が何かにチャレンジしたいと考えている時に、できない理由を探すのではなく、やるべき理由に焦点を当て、応援できる人になれればと思う。