
こんにちは、きびなご(@kibinag0_blog)です。
巷で話題になっていた西野亮廣氏の『革命のファンファーレ』をやっと読むことが出来ました。
お金とは、信用。
信用が全ての中心にあるというような力強いメッセージがこもった一冊で、新たな時代の幕開けとなる。そんな現代を上手く表現した書であると感じました。
そんな本書を、できるだけ掻い摘んで、レビューしていきます。
革命のファンファーレは鳴った。
「革命のファンファーレ」 西野亮廣
過去最大の革命【情報革命】
10年前にはなかったスマホが今や当たり前になり、改札や支払い、買い物、全てがインターネットに接続され完結していく。
今までにないほど、高速で変化していく現代。
そんな現代を、この本は上手く表現していると思います。
農業革命よりも、産業革命よりも、大きな革命が、よりによって僕らの時代を直撃した。
情報革命だ。
ものの売り方が変わり、働き方が変わり、お金の形が変わり、常識が変わり、道徳が変わっていく。超高速回転で。
したがって、僕らは、自分自身の手や足を使い、僕らの身の回りに起こっている変化を、学び、実践し、思い知り、対応していかなければならない。
頑張れば報われる時代は終わり、変化しなければ生き残れない時代に、僕らは立ち会っている。
「革命のファンファーレ」 西野亮廣
この変化は、「変化せずとも生き残れた時代に生まれた人」と「変化しなければ生き残れない時代に生まれた人」との間で衝突を起こすと表現する西野氏。
ゆとり世代だと揶揄されてはいるが、この変化は人類の進化である。人類は、ダウングレードする訳が無い。常にアップグレードしていっている。その証拠に、人類は、生き残っている。という説は、非常に興味深かいものでした。
今後も、仮想通貨やIoT、AI、ARなど、様々な技術が発達し、今では考えられないような技術も開発されていくのでしょう。
そんな未知なる世界に、私たちは対応していかなければならないのです。
西野亮廣 『お金とは信用である』
『お金とは何か』という議論は、終わることなく、それぞれの主張が大きく異なる場合が多々あります。
「革命のファンファーレ」の著者 西野亮廣は、本文中で『お金』とは、信用を数値化したものである。と断言しています。
お金 = 信用
わかるようで、、、わからない。
その説明をするには、お金の歴史を辿らなければなりません。
お金は、貝殻から始まり、貨幣になり、紙幣になり、クレジットカードになり、その形を変化させてきました。
しかし、そのどれもに共通するもの、それが『信用』によって成り立っているということです。だって、紙幣なんてただの紙ですもんね。
クラウドファンディングは、信頼を現金化する
その『お金 = 信頼』を象徴するのがクラウドファンディングです。
クラウドファンディングとは、インターネット上で企画を公表し、賛同者を募り、資金を集めることを指します。
そのクラウドファンディングこそが、自分の信用を可視化するのです。
例えば、有名な芸人がクラウドファンディングをしても中々資金は集まりません。なぜなら、彼らは有名なだけで信用性が高いとは言えず、認知されているタレントと人気タレントは違うからです。
では、”人気”とは何なのでしょうか。
人気とは、固定ファンが多くいること。つまり、人気がある、支持されるのが信用があるということ。
信用が高い人の代表例として挙げられるのが、固定ファンを多く持つアーティストです。
ベッキーは認知タレントであったため、活動休止になった。
ゲスの極み乙女は人気アーティストであったため、活動を続けられている。
「革命のファンファーレ」 西野亮廣
僕らが普段使う信用と、西野亮廣が定義する信用は、多少違うのかも知れません。
しかし、固定ファンが多くいることこそが信用であるというなら、「お金=信用」であることに間違いはないでしょう。
だって、もし自分の好きなアーティスト、アイドルがクラウドファンディングしていたら支援したいと思うだろうし、彼ら、彼女らのグッズも多少高くても買う気になりませんか?
信用を勝ち取る方法
では、具体的に信用を勝ち取るためには何をすれば良いのでしょうか。
固定ファンを増やすためには何をすれば良いのでしょうか。
その二つが環境と実力です。
感情は環境に支配される
西野亮廣は、固定ファンを獲得するためにまず「嘘をつくこと」を辞めました。
しかし、誰もが「誰もが嘘をつかない」を実現できるわけではありません。
例えば、テレビのグルメレポートでは、誰もが『美味しい!』と嘘をついています。本当においしくても、本当はおいしくなくても『美味しい』というキャスター、タレント。これでは、認知タレントにはなれても、人気タレントにはなれません。
ここで大切なのは、嘘をつかなくても良い”環境”を作ること。タレント一本で生計を立てている人は、ディレクター、テレビ局に従わなくてはなりません。
しかし、副業やタレント以外の所でも収入を得ることができたら、「自分を通す」ことができるようになる。この自分を貫き通すことこそが信用を得る最大の近道となっているのです。
加速する実力社会
信用を得るためのもう一つの方法が、実力をつけること。
なんて当たり前のこと、と思うかも知れません。
しかし、情報革命によって、情報は筒抜けになり、拡散力も高まり、今まで以上に実力が物を言う時代になってきます。
人が時間やお金を割いて、その場に足を運ぶ動機は、いつだって『確認作業』で、つまりネタバレしているモノにしか反応していない。
「革命のファンファーレ」 西野亮廣
つまり、人がどこかのレストランに行く時って、SNSで見たか、ネットで検索したか、友人に紹介されたかが大半でしょう。結果的に、実力のある所は話題になり、口コミも良くなり、拡散されるようになり人気(信用)が高まる訳なのです。
逆に、実力が低ければ、その実力不足が露呈し、人気(信用)が低くなっていってしまうのです。
時間のレバレッジ
最後に紹介したいのが、時間のレバレッジです。
私事だが、ウォルト・ディズニーを倒そうと思っている。
「革命のファンファーレ」 西野亮廣
多くの人が彼を嘲笑するだろう。しかし、西野亮廣は、大まじめである。
そのために、彼は、1日の時間を24時間ではなく、50時間、100時間にすることが必要であると考えています。つまり、自分の時間だけでなく、他人の時間も自分のための時間にしてしまうということです。
それを象徴するように以前出版した「えんとつ街のプペル」も、彼自身が1人で手掛けたのではなく、多くの人々の分業制によって制作されました。
「ニュースを出すな。ニュースになれ。」
どうやったら、自分の時間を最大限活用できるか。
これは、結果を最大限高めるために必要不可欠な考え方なのかも知れません。
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